JANOG57で受けた質問の中で、METAが提唱する400G FR4-Lite(FR4 OCP)は普通の400G FR4よりも安いのかと言うものがありました。弊社で検討した結論は「安く作れる要素が無い」です。

2022年のOCP summitで要求仕様を知り検討しましたが、レーザーに対する要求はほぼ同じでPAM4 DSPに対する要求は少し低減されていますが弊社で調達できるPAM4 chipの範囲ではコスト差が無かったからです。

100G CWDM4-OCPの成功体験

FaceBook/Metaとしては2017年に提唱した100G CWDM4-OCPの成功体験を引きずっての提案に思えます。100G CWDM4-OCPは短命ではありましたが、一時期100G CWDM4よりも安価で大量調達に成功したのでしょう。

製造側で考えると、40G LR4とほぼ同じ部品で実現可能だった事があります。しかし、40G LR4用の部品在庫も消え25G par lane世代に部品の製造が移行するとfull specの100G CWDM4と同じ部品になり。100G CWDM4も大量に生産されましたのでコスト的にも差がなくなりOCP仕様は市場から消えました。

400G FR4 OCPは不発

2025年に400G FR4 OCP指名の商談を受けた記憶がありません。2021年にMETAが仕様を公開していますから2022-2023年頃に市場が本格化する時間軸ですがその記憶もありません。いわゆる「不発」に終わったと観ています。理由としては。

  • PAM4 chipがそもそも高い
    弊社がラインナップしなかった主な要因ですが、NRZ世代とは異なりPAM4対応の光トランシーバーはPAM4 chipのコストが部品に占める主なものとなってしまいました。従って、レーザーに関する要求条件を下げてもコストに影響しないのです。
  • 400G FR4はIEEE
    100G CWDM4はMSAでした。その為最初に導入する100G伝送としては100G SR4/LR4でありfull specもOCP仕様もCWDM4は特定顧客向けの特注品扱いでした。400G FR4の需要は立ち上がりは早く400Gの主役になりました。
  • 400G FR4が最初から安かった
    困ったことに、400G FR4は市場に登場した当初からかなり安価でした。最新の製品なのでもう少し高い利益を期待していたのにアテ外れです。

これから注目の亜種

大昔と異なり、GAFAMに代表される巨大発注をする事業者の跋扈により通信の世界もIEEEの標準仕様ではない製品が大量に生産され流通する事が日常となりました。2026年以降に登場するそのような「非メジャー標準仕様」で注目は800G FR4-500でしょう。最もIEEEも市場でIEEE仕様以外の製品が多く使われる事態を避けるためにかなり仕様の策定期間の短縮等を行っていますので正式に仕様化されるかも知れません。

400G-FR4 QSFP-DD OCP Optical Transceiver Specification Rev 0.1

https://www.opencompute.org/documents/meta-400g-fr4-optical-transceiver-specification-for-ocp-rev0-1-1-pdf

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