接続速度によってケーブルの種類が異なるのは面倒だと言われる事があります。気持ちはわかりますが、伝送速度は物理特性に左右されますので速度が異なれば使われる技術が変わるのは避けられません。
具体的な製品になるとAOC(Active Optical Cable)は特にレーン速度によって実装方法に差があり、その結果。DACや通常の光トランシーバーの間での価値も大きく変わります。
10Gbps per laneとそれを四本束ねた40GのAOC。近距離であればDACもそれほど太いケーブルではないので。ほとんどの場合DACが選択されあまり出番がありません。
25Gbps per laneになると。DACでは近距離であっても扱いにくい太さになり、25G SRの光トランシーバーは高い。そこで「安さ」でメリットがありDACとの価格差が少ないことが求められます。製品の実装としては、比較的高価なMPOコネクタを使わない接続方式にし、送信及び受信の光モニター機能を削ったり。制御用のICを低機能なものを採用したりします。
それらの工夫により100G SR4よりは安く作ることができますし、運用の現場では光コネクタの扱いに慣れない作業者でも扱えるメリットがあります。最も、ケーブル部分の扱いはUTPやDACと同じにはいかないのでトラブルが生じる事があります。
50G per lane、ほとんどの場合は8本束ねた400G構成が使われています。DACでは25G以上に太いケーブルを8本束ねる事になりますのでかなり取り扱いが難しくなります。しかし、AOCにもPAM4を扱うICのコストが高く通常の光トランシーバーに対して価格差を確保するのが難しい課題があります。
DACでは不可能なレーン速度変換を行うGEARBOXを内蔵しbreakout接続に対応したAOC製品もありますが、コスト面ではやはり通常の光トランシーバーに対して差が少なく。なかなか選択されにくい状況にあります。
100G per laneになると、短距離であってもDACの選択はとても限られます。そして、消費電力の観点からAOCもしくは光トランシーバーは不利ですのでAECが再注目されています。
光トランシーバーではマルチモードでの400G VR4/SR4ではAPC研磨のMPCコネクタが必要になり、加工精度の品質に難があります。コネクタが接続された状態で出荷検査が行われるAOCに大きなメリットがあります。一方、コスト面では50G per lane以上にPAM4 ICのコストが高く従来型のマルチモードの光トランシーバーやシングルモードの光トランシーバーとの価格差があまりありません。
コネクタの品質が安定しているシングルモードの400G DR4も同じ土俵にあがってきます。