弊社は2026年1月14日に極細800G AECの受注開始をアナウンスしました。この製品は、短い配線距離の柔軟なケーブルが運用上価値が高いと考えた製品です。

何故AECなのか

AIクラスターを筆頭に800Gの配線需要が高まっていますが、消費電力に対する懸念も強くなっています。弊社の主力は自社製のDFBレーザーを採用した光トランシーバーではありますが消費電力の観点では必ずしも最適ではありません。

100G per laneの800G製品では16Wは必要です。それに対しAECは11W前後と30%ほど低減できます。NVIDIA NVL72ではより低省電力のDACが採用されていますが、品質を確保するにはかなり太いCOAXケーブルを採用する必要があり、あらかじめ厳密に配置が構成されていなければ運用が困難です。

注目した距離

同一ラック内に機材を密に積むSPINE/LEAFスイッチファブリックの接続は配線距離的にはDACが最適ではありますが実際に構築及び運用をしてみると数多くの課題があります。短い配線距離であっても100G per laneに必要なCOAXはかなり太く、それが高密度で使用されるとケーブルの太さによる占有する空間と冷却風の流れる空間を確保する関係から高密度にスイッチをラックに搭載するのが困難になります。

太いCOAXは最小曲げ半径も大きく、OSFPのコネクタハウジングにかかる機械的負荷も高くなります。

AECの先端ベンダーであるCREDOは、複数ラック構成の大規模SPINE/LEAF構成でラック間をまたがる長い距離が実現できる構成を展示会等では強くアピールしていますが日本国内では複数のラック構成が必要なほど大規模なスイッチクラスターの需要は少ないと考えています。

それらを踏まえ弊社では、AECの利点をDACの距離延長ではなく。より細く柔軟なケーブルの採用方向に活用する製品を設定しました。最大2.0mではありますが、実際にはそれより短い長さの指定発注を想定しています。

採用したCOAXケーブルの種類

今回アナウンスした製品には34AWGの太さのCOAXが使われています。この太さの表示は注意が必要で、"34AWG"が示しているのは素材の一本の電線の太さであり実際の製品としてのケーブルの太さはケーブルの構成によって大きく変わります。

OSFPは8laneの伝送を行うパッケージですので、送受16本のCOAXが必要です。これを一つのケーブルにまとめて16PのCOAXとして構成したケーブルを使うのが一番単純なアプローチです。しかし、多数のCOAXを束ねた結果、かなり太くなり最小曲げ半径も大きくなってしまいます。

そこで今回は、2PのCOAXを16本使用しそれほ束ねる外装を被せる構造のケーブルを採用しました。外装とケーブルの間はかなりの隙間があり無駄な空間に思えますが個々のケーブルは2Pの細いCOAXですので最小曲げ半径はとても小さくなります。実際に触ってみても外装の内部でケーブルが遊んでいるぶん柔軟です。

このスタイルはDACでも採用されています。

他のバリエーション展開

今回アナウンスした製品は両端OSFPですが、両端QSFP-DDもしくは片側がOSFPで反対側がQSFP-DDの構成も可能です。400G NIC接続用にOSFP-RHSもしくはQSFP112へのブレイクアウト構成も可能ですが、その場合隣接ラックまで必要な配線距離が2.0mでは足りず3.5mまで対応の一段階太い32AWGが必要になるでしょう。

国内の顧客ニーズを反映した製品

弊社では顧客との交流をとても重視しています。今回の製品の様に国内需要を反映した製品開発に今後とも注力していきます。

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December 25, 2025 • 12:15PM

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