普段やり取りに使っている名称が、ベンダー固有の方言であったり。異なる解釈が隣では当たり前だったりは良くある話です。
400G LR4 /400G LR4-10 / 400G LR4-6
MSAで規定している400G LR4-10は10kmの仕様ですが通常は400G LR4と呼ばれています。これは100GLambda MSAで仕様化されています。
https://100glambda.com/
それに対して、IEEEでは6kmとする400G LR4-6、400GBASE-LR4-6として仕様化されています。
400G DR4+ / 4x100G FR
SMF4パラレルで400G 500m伝送の400G DR4はIEEE802.3bsで仕様化されています。これの2km延長仕様はIEEEでは2021年6月現在ではなく、400G DR4+もしくは4x 100G FRと呼ばれています。MSAとしての仕様もなくベンダーの独自名称です。
一部のデータセンターでは40Gの時代からSMFパラレルの方が安いトランシーバーが早い時期に入手できることを期待して大規模にSMFパラレルで配線をしています。その場合はDR4/DR4+としての利用しますが大半の顧客は100G対応機器とのブレイクアウト接続に利用するでしょうから4X100G FRの表記の方が親切かもしれません。
400G DR4++ / 4x100G LR
DR4++はあまりお目にかからない表記。
100G ER4 lite / 100G ER4L / 100G 4WDM-40
EFC有で40km仕様。
2020年頃からQFP28パッケージでのフルスペックなER4対応製品が登場したことにより以前より注意が必要です。
100G eLR4 /100G 4WDM-20
IEEE 100G LR4をRS FEC ONで使えば、100G eLR4、MSA名称では100G 4WDM-20。100G 4WDM-20の方が先に定義されたはずですが、100G eLR4の方が通りが良いかも。
100G 4WDM-10 / 100G eCWDM4
MSAとして仕様が明確になっているのは100G 4WDM-10なのですが、市場ではextend CWDM4の方がなじみが良い様です。
http://4wdm-msa.org/
25G BiDi 20km, 40km IEEE wavelength
IEEE仕様化前に市場に登場している製品はIEEE 802.3cpで仕様化されたものと波長が異なるので注意。
IEEE 802.3cp