サードパーティトランシーバーを導入すると言うことは、純正品では機器メーカーが担っていた作業をSIもしくはユーザーが担うと言うことです。そのための体制作りをまずしましょう。

人件費

トランシーバーの事前評価作業は、その方法や対象機器によって異なりますが候補選定を含めるとおおよそ3人月x2と見込まれます。人月120万円とすると720万円になります。専任者を二人割り当てろと言っているのではなく、作業量としての工数ですので50%ウェイトの4人x三か月とか専任者一人にサポート役を二人付けるあたりが現実的でしょう。

これだけの価格差が無いと導入のコスト面でのメリットが無いと言えると思います。二回目からは行う作業そのものは同じことの繰り返しですので三分の一程度になるのではないでしょうか。

また、購入する時期が毎年では無く三年に一度程度であれば固定的な人員を割り当てることは不適当でしょう。その場合は、評価作業をSIに依頼する事になり管理費等が伴いますので5割り増しの1,080万円を目安とします。

環境整備

技術者には測定器などの作業環境を整えてやらなければその能力を発揮できません。評価用の対象機器の他に最低限必要なのはクリーナ類とパワーメーターでしょう。これらは50万円もあれば数セット用意できます。

できれば、トランシーバー単体のBER測定器などがあれば良いのですが300万程度必要ですので必要な時のレンタル費用としてこれも50万円ほど見積もっておきましょう。

欲を言えば、光の波長測定器やスペアナなども欲しくなりますがトランシーバーその物を開発するのではなく障害の切り分けが出来れば良いのです。ほかにアッテネータ等の小物も必要ですが数万も行かないでしょう。

教育

担当者に必要なスキルおよび教育内容を考えてみましょう。まずは、基本的な電気の知識、電圧・電流・電力。そして、対数(デシベル)表記での数値の扱い。大学にまだ情報系の専門学科が無く電気・電子系の学科でコンピュータをいじり出した老人世代とは異なり、電子工学の知識なくIT系の職業に就いている世代もありますので確認が必要です。

次に、実験の手順、レポート作成能力。実は、一番この部分に不安を感じる今日この頃です。

そして、標準仕様書の原文を読む能力。英語の文章になりますが、英語力を要求している訳ではなく仕様書の読方が判っていれば十分です。仕様書も、様々な様式があり慣れないとどこにを注視すれば良いのか判らず多少時間を要するかも知れませんが仕様書と言うものは判りやすく簡潔に記述する努力がされているものですので難易度はそれほど高くありません。

SNIAのSFF、IEEE、MSA関連の仕様書が対象です。SFFとMSAのドキュメントは公開されていますので簡単に参照することができます。IEEEの原文は有償ですが、様々な解説書も出ていますのでそれらで間接的であっても十分でしょう。

翻訳に頼ると時差が致命的です。次々と新しい版が出てきますので最新の版を参照する必要があります。機器はその開発時期から必ずしも最新の版に即した実装がされているとは限らないのですが仕様書には改版の経緯も記述されいますので問題ありません。

WSTの方針

我々WsveSplitterは機器製造メーカーとして最新の技術の製品を高品質かつ短納期でお届けする事に注力しています。個々の顧客のシステムに依存した評価作業についてはお手伝いは致しますし様々な手段での情報提供を行っています。しかし、評価作業そのものを業務として請け負う事はありません。

顧客の皆様には、よりよいシステムを構築し他社と差別化を図るために積極的に体制を整えて頂き、SIの皆様にはそれらの顧客をサポートするメニューを整えることによるビジネスの拡大を目指して頂きたいと考えております。


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