100G時代は、IEEE仕様とMSA仕様が入り乱れというか。戦ったの様な印象がありましたが、何の為の標準化というと仕様の食い違いを無くし、仕様名だけで細かい互換性に関する配慮を払拭することを目的としています。
その為か、400Gでは幅広い仕様がIEEE標準化されあまりMSA仕様を参照する必要はなくなりつつあります。その中で、注意が必要なのがIEEE 802.3cu 400GBASE-LR4-6です。
LRなのに、6kmなのです。対してMSAでは10kmとなっています。
400G FR4 | IEEE 400G LR4-6 | MSA 400G LR4-10 | |
---|---|---|---|
Average launch power min | -3.3dBm | -3.2dBm | -2.7dBm |
Average receive power min | -7.3dBm | -9.0dBm | -9.0 dBm |
Power budget | 7.7dB | 9.0dB | 11dB |
Channel insertion loss | 4.0dB | 5.8dB | 6.3dB |
distance | 2.0km | 6.0km | 10.0km |
製品を出す側としては、IEEE 400G LR4-6仕様と400G LR4-10の二つをラインナップするか。400G LR4として出して、IEEE 400G LR4-6の機能を包括していると記述するか。悩ましい。SFF-8024のtype codeはそれぞれ設定されています。
SFF-8024 | deascription |
---|---|
49h | 400GBASE-LR4-6 |
4Bh | 400G-LR4-10 |
なぜIEEEは6.0kmなのか、以下の資料はITU-Tで定義しているシングルモードファイバーの特性G.652の見直しを提案したものですが400GBASE LR4-6の理由について触れられています。
https://www.itu.int/en/ITU-T/Workshops-and-Seminars/202001/Documents/Lewis.pdf
そもそも25Gbps/laneの100GBASE-LR4 10kmはLAN WDMなのですから、それより分散特性が悪いCWDMで100Gbps/laneの400GBASE-LR4は条件が厳しいのです。
IEEE 802.3cu
- 100GBASE-FR1
- 100GBASE-LR1
- 400GBASE-FR4
- 400GBASE-LR4-6
Date of Publication: 10 February 2021
https://100glambda.com/
400G DR4/DR4+/4x 100G LR
SMF MPO-12コネクターを使用する、パラレルファイバーの仕様は距離によって、IEEEとMSAが混在しています。こちらは、仕様的は100G FR1/LR1と同じなので混乱はありませんが名称では混乱が見られます。
IEEE 400G DR4 |
400G DR4+
4x100G FR
|
4x100G LR | |
---|---|---|---|
AVP tx min | -2.9 | -2.4 | -1.4 |
AVP rx min | -5.9 | -6.4 | -7.7 |
budget | 3.0 | 4.0 | 10.2 |
insersion loss | 3.0 | 4.0 | 6.3 |
distance | 500m | 2.0km | 10.0km |
つまり1310nm PAM4 100Gbps 2kmの仕様はIEEE 802.3cu 100GBASE-FR1 = MSA 100G FR = 400G DR4+
10kmの仕様はIEEE 802.3cu 100GBASE-LR1 = MSA 100G LR = 4x100G LR
IEEE 802.3bs
- 400GBASE-DR4
- 400GBASE-FR8
- 400GBASE-LR8
400G DR4+ : 4xIEEE 100GBASE-FR1と考えれば特に仕様書は不要
4x100G LR : 4xIEEE 100GBASE-LR1と考えれば特に仕様書は不要