最近一芯のシングルモードファイバーで双方向10Gbpsの通信が確保できる10G BiDiトランシーバーの出荷が伸びています。従来は、BiDiはファイバーの専有コストが高い建物間など長距離区間で使われてきました。しかし、現在では10G LRとの価格差も少なくなってきた事により、比較的短距離の構内でも使用されているようです。

ここで、BiDiで使用される波長を整理して見ましょう。O bandの場合はより長距離のC bandの場合、マルチモードのBiDi(SRBD)も登場しています。

  UP DOWN    
1G C band        
10G O band 1270nm 1330nm    
10G C band        
25G O band 1270nm 1330nm    
40G MMF        

構内配線でBiDiを使うメリットは光ファイバーの配線コストよりも運用上の簡便さにあるようです。従来ニ芯であったものが1芯で済むのですから新しいファイバーパスを用意せずとも10Gパスが増やせる事はもちろん、

25G BiDi

単純に容量を増やすのであれば、25G BiDiを使うのが簡単です。コスト的には10G BiDiよりも大幅に高価ですが。10G二芯のファイバーそのままで25Gbps x 2の帯域を確保できるのは魅力です。建物の垂直系ファイバーなどで使われています。

もっとも、帯域だけであれば100Gのトランシーバーを投入した方がシンプルですが対応するイーサネットスイッチ機器などを100G対応にするまでもない設備に適しています。

100G BiDi

二芯の100G SRBDはciscoから販売されており。400Gの八芯MMF対応の新しい400G SR4でもこの技術をそのまま八芯に展開した使用が採用される見込みです。

では、SMF一芯はどうでしょう?CWDM4は4波多重ですのでこれの双方向八は多重を行わなければなりません。また、双方向の場合は単方向よりも広い波長差がないと分離できません。

可能性としては一波で100Gを伝送する100G DR1の53Gbaud PAM4を使って1270/1330nmの二波で双方向多重を行うのが現実的に思えます。しかし、53G baudで分散ゼロの1310nmから離れた1270nmの波長でどの程度の距離が伝送可能かは不透明です。

100G Lamda MSAの仕様によりますと、1310nm一波の100G FRは10Km、400G FR4では100G CWDM4と同じ1271/1291/1311/1331を使用しますので同じ距離2kmは可能に思えます。

100G

mode moduration range WDM margin
100G DR1 53G baud PAM4 500m 1310nm 3.0 dB
100G FR1 53G baud PAM4 2Km 1310nm 7.7 dB
100G LR1 53G baud PAM4 10Km 1310nm 10.2 dB
400G FR4 53G baud PAM4 2.0Km 1271/1291/1311/1331nm 4.0 dB
100G BiDi? 53G baud PAM4 2.0Km 1270/1330nm 4.0 dB

 


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